「よいやなり」とは、「宵(よい)や鳴(な)り」ではないか?
そうであるとすれば、宵(夜のさほどふけない時刻)に鳴り響く大きな音声の意味と捕らえることができる。
従って「宵からはじめる大きな声を出して、地神さんを慰(なぐさ)め、さらに、神さんに村の安全と氏子(うじこ)の無病息災を末永く祈願する行事」であると言えるのではないか。
また、提灯に飾りを付けて灯をともし、各家を回るのは、提灯を地神さんのご神体に見立てての行為ではないかと推測される。
※唄のタイトルから歌詞に至るまで、仮名文字の表記であり、「方言」や「なまり」が多く、唄の真意をすべて把握することは、極めて困難である。従って、推理力に頼らざる得ない部分が数多く存在する。