鳳凰山大林寺

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 寺社については、大林寺 住職が書かれた詳しい文章がある(『あかいし』1985年)。それによると、臨済(禅)宗、妙心寺派に属している。明暦二年(1656)11月12日 に創建された。当時の山号は宝横山であったが、いつのころか、鳳凰山と改名している。開山は、明石市大蔵院におられた果屋自戒和尚(当時21歳)を拝請し、初代住職におむかえしている。その後9代の住職を経て現在に至っている。

鳳凰山大林寺

 本尊仏は、楊柳観音菩薩である。本尊の観音菩薩を信仰する者が講を組織し、毎月17日に本堂に会し、詠歌を唱え、信仰生活に喜びを見出している。また、第5代明石城主松平忠国公の供養碑が、裏山の墓地にある。

忠国公の供養碑

 この碑は、村の人々が村を開いて下さった恩人として、感謝の念で建立した。忠国公といっても知る人が少なかったが、「道覚さんがわしらの村を開いて下された。」と、先祖代々いい伝えられてきている。命日は2月20日である。
 創建当時の建物は、老朽化がはげしくなり昭和55年に改築された。