平成7年(1995)1月17日の阪神淡路大震災は、明石市の農水産業に深刻な被害をもたらした。市によると、震災による直接的な農業被害は、ため池の損傷が大部分を占める。被害が出たため池の数は、市全体の40%近くに上がった。夏からの渇水で池の水が少なかったため決壊の心配はなかったが、同水産課は、「これから雨が降って水量が増えると、亀裂から水がしみ込んで土手が軟らかくなり、崩壊する恐れがある」と警戒(神戸新聞平成7年2月18日付)。松陰新田では、8つのため池うち5つのため池(上池・下池・鳴池・砂池・口無池)が被害を受け(同年8月26日の聞き取り調査メモより)、その後、国や県、市の支援により復旧工事が行われた。
当時の神戸新聞(平成7年2月18日付)
砂池の傍に立つ記念碑