(1)『和漢三才図会』〔正徳2年(1712)成立〕

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 ・鯛(たひ)  “其の肉白く味美にして最も本朝魚品の上と為す
  四時共に多く諸国皆有り 種類亦(また)多し” “播州明石浦の産亦佳(よ)し”
 ・眼張魚(めばる)  “播州赤石の赤眼張、江戸の緋魚と共に名を得”
 ・油身魚(あぶらめ・いたちいを)  “肉(淡甘)美ならず 四時之有り下品と為す
  播州明石浦に多く之を取り 関東には希に之有り”
 ・鰈(からえひ・かれい) “瓶子(へいし)鰈 形団く大にして、背鱗の中丸文有り
  秋冬播州明石より出づ 大なる者尺半、其の味美にして最上と為す”
 ・玉筋魚(いかなご・かますこ)  “凡そ春分の時摂州一の谷に、始めて多く之を取る
  立夏 播州明石浦の鹿瀬にて盛んに之を取る
  夏至の前後 讃州八島及び下関にて之を取る”
 ・望潮魚(いひだこ)  “蜘蛛蛸 播州明石に之を取り乾して四方に送る
  蜘蛛に似たるを以って之を名づく”
鯛眼張魚油身魚鰈玉筋魚望潮魚