15)林の「さんまい墓」

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 西濱には4,000年前に海が後退した時に砂嘴によって形成された砂丘がある(類例として鳥取砂丘)。その砂丘の規模は東西150m、南北100mにわたり、西端部では20mとなり、西に低く延びる砂丘の姿が見ることができる。この砂丘には、明治時代以前の三昧墓(林村全体の墓)が砂丘全体に形成されており、その姿に驚かされる。浄蓮寺はこの砂丘の一部を削平して慶長2年(1597)に構築されたのであった。

三昧墓