3)イワシ漁

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 東二見村の宝暦13年(1763)の文書に「林村の鰯魦衆は漁獲高に応じ五分一銀を地頭へ指し出していた」とあるように、イワシは重要な収入源であった。江戸時代の初期から中期にかけて経済活動が活発になるに従い、林村周辺地域の農業も発達し、イワシは食用や油の原料としてだけでなく、肥料用の干鰯(ほしか)や鰯粕の需要も増大していた。

イワシ網漁(昭和30年)