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明石城絵図●明石市立文化博物館蔵(27.6×37.2cm)
『主図合結図』とは
全国に所在する城ごとの城主沿革と城下図を合わせたもので、江戸時代の儒学者山県大弐(1725~1767)が著したとされている。多くの写本が伝わっていて、武家社会の中で広く流布していたようである。写本であっても城主沿革と城下図の基本要素はほぼ同様であるが、巻子本であったり判型や大きさ、図と沿革文の配置構成などは異なっている。本図は昭和62年(1987)に犬山市から刊行された柴田家蔵本の複製本(全5巻)である。城下では街路区画(道)のみを記し、城郭内部は形式化された図で、その一枚の図中に沿革文が書き込まれた基本的な図である。
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『主図合結記』●複製 個人蔵(27×35.5cm)
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巻一の巻首と他巻の題簽
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巻四の目次(明石部分)