目次
/
●城全体図・郭内図
9.明石城下図
19 ~ 20 / 34ページ
城下町全体図であるが、武家地は屋敷割を記し外堀内と上ノ丸の一部には居住者の姓のみを記入している。中堀東南隅から「沼ノ丁」を経て、外堀東南部を結ぶ水路が屋敷割に沿って設けられていることがわかる。下部の海部分に、舞子から出崎浜にかけて明石藩が設けた台場間や淡路との距離が記されている。「追手丁」北端西角「小泉」の屋敷地内に区画線を引き「明石学校」と記入されている。外堀西北部の外、明石川との間を通る道に沿って屋敷割の区画線が引かれている数少ない図である。寺院・神社地は色分けされているが名前の記入はない。
画面右下(東南部)の大蔵谷入口近くの道沿いに「忠度塚」と思われる石塔が描かれ、その上部(北)の屋敷地内には「ウデツカ」と書かれた小区画がある。
明石城下図●浄行寺(明石市)蔵(133×190cm)
明石城下図拡大
西部(鷹匠町付近、外堀・中堀)
東部(沼ノ丁付近~外堀)
中央部(追手筋付近)
南部(中崎・港口付近、注記)