明石型生船の名前が明石の林兼、中部幾次郎が考案した活魚運搬船に由来しておりその活動が朝鮮に及んでいることは、弊社の創業とそのころの焼玉エンジンを朝鮮へも売っていたという祖父の証言と同じ軌跡なのではないかと思いました。弊社創業95周年記念品は明石型生船と焼玉エンジンの模型と決めました。模型作家は岡山県倉敷市玉島の加瀬野久志さんに決めお願いしました。加瀬野さんは船大工の家に生まれ、現在は機帆船模型作家として活動されていますが、瀬戸内海の民俗にも詳しく資料もたくさんお持ちです。若い時、富島の明石型生船専業造船所「山九」へ頻繁に撮影に来られ、明石型生船をお頼みするには最適の方でした。図面は岩屋の友人を通じ富島の志田さんに依頼し、「山九」の日野さんから第八十一住吉丸の設計図をいただきました。