目次
/
生船の動力 焼玉発動機の出現
/
1.漁船用として使われた発動機
1.1吸入瓦斯機関
29 ~ 29 / 306ページ
発明時期は1860年(万延1年)、発明者はフランス人ルノワールだが1876年にドイツ人オットーによって実用化された。燃料は瓦斯で石炭をコークス化する時にでるガスが利用された。点火方式がルノアールの機関は当時最新の電気着火に対して、オットーの機関は直接炎を混合気に点火する方式で、ルノアールの機関に比べて数倍効率が向上した。国立科学博物館に1886年(明治19年)クロスレー社製(№9515)の世界で2番目に古い貴重なエンジンが展示してある。