(丸で囲んだ部分は無水式の主な改良点を示す。)
作動は2サイクル機関であり、注水式と大きく変わりないが、燃料弁⑦をカバー⑬の真上に配置し、過熱防止のノズル冷却器⑪を設けた。
燃料弁のノズルハンドル⑩によって、始動・低負荷時は傘状に、高負荷時は棒状に噴射量を変更して焼玉①の温度を一定に保つ(マッチ棒に火が付く程度)構造とした。また、圧縮比を注水式より高くして着火しやすくした。セミディーゼルとも呼ばれた。
2)長所
燃焼室冷却用の水が不要となり、積載量が同型船でも大きくなった。(魚がたくさん積めた。)また、遠洋航海が可能となり、機関士が張付く必要が無くなり取扱いが向上した。燃焼室に水を入れないので、硫酸腐食しにくくなったことも大きい。