日野逸夫さんの資料について

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 (社)大阪中央卸売市場本場市場協会資料室の酒井亮介氏が、生船の歴史や大阪の水産物の流通を本として出版するために調査していた。その時に交流があった日野逸夫氏が調べた生船資料や資料のやり取りを遺族から借り受けた。この資料には、生船の運用について極めて重要な資料が含まれているので、今回の機会に公開した。日野逸夫さんは幼年期(戦前)を父親(春義)の仕事(鮮魚運搬船業・漁業)により韓国慶尚南道統営で過ごし、戦後青年期から晩年まで瀬戸内海・壱岐・対馬から主に京阪神の中央卸売市場まで活魚・鮮魚の運搬業をしていたが平成20年(2008年)に77歳で死去された。以下、遺稿をもとに説明する。