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付論 日野逸夫氏が書き残した「活魚船史」
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活魚船史③
技術編
144 ~ 144 / 306ページ
冬期は時化が多い。船体のローリング、ピッチングが大きくなると、活間内の水温が低下する。水温が10度以下になると、鯛は全部死ぬ。開栓1ケを、立栓の半分に切って1/2栓も使用した。更に〓字型に立栓の内部をくり抜いて、船底から海水が噴き上がるのを防ぐ工夫もした。これは殊に有効であった。