≪福井金物店≫屋号は「大七」

55 ~ 55 / 107ページ
 『帝国実業名鑑』に「金物商福井七兵衛十三年開業」(P.389)とある。
 祖父が大坂屋七兵衛。昔は鍋・釜を売っていた。今はネジ・ベルトなど工作金具。福井さん(大正8年生まれ)は高等科2年卒業後家業を手伝っていたが、昭和13年12月に入隊。昭和18年に除隊し、また家業を手伝う。鉄・工材などを西は大久保、東は大蔵谷・舞子、北は太山寺、南は淡路あたりの鍛冶屋、鉄工所に卸していた。2人の兄と配達人がおり、荷車で配達していた。大阪から仕入れ、船で運ばれていた。明石組という運送屋があって、10人ほどの沖仲仕が荷揚げをして、荷車に積んで家まで持ってきた。