西本町

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(p40 明治期の商工名鑑資料①~⑤による)
 東本町同様に港が近いため、米穀商と各種の問屋が多く、それにともない銀行が3行あり、他に紙・印刷が揃い、ビジネスセンターの様相である。また、港と鉄道を結ぶ南北の道と西国街道の交点でもあり明石の中心地であった。人が行き交う場所のため、服装品関係(当時は呉服)の店は多いが、特に小間物や西洋雑貨の店が特徴的である。
名前 業種・商品 屋号・開業年ほか
青木善吉 米 穀商
淡路屋 米 雑穀
酒井菊治次郎 米穀仲買業 米穀取引所仲買人 米穀肥料 穀物商 九年開業
長谷川利兵衛 米穀仲買業 開業三代
山本精米所 米穀肥料 精白米萬粉製造
五百蔵久次郎 萬問屋 當津屋 開業二代〔まるはち〕
坂(阪)井太八郎 諸問屋 薪炭商 伊勢屋
宮田宗得門 萬問屋店 織帆 苧類 船道具類 赤穂塩炭織帆仕入所 革類
米澤長次郎 萬問屋 海産物問屋業 元年開業
中濱種松 薪炭商 兼コークス商 木炭薪石炭コークス特約販売 一ツ屋
興治源之助 諸荒物商 度量衡販売商 開業三代 の志源
のし屋源造 萬荒物商
増見萬吉 萬荒物商 廿三年開業 淡路出生
宇野四三蔵 青物商
石野半七 呉服商 呉服太物商 石屋
白井合名会社 呉服太物
白井良介(助) 呉服 太物 呉服太物商 いかりや 廿年開業
濱野清造 濱野呉服店 呉服商 呉服太物
水田甚之助 呉服太物 呉服商 西大黒屋
水田清右衛門 呉服太物商
菱山足袋 足袋装束 萬足袋御小売
上村勘兵衛 履物商
大西長兵衛 袋物商
秋田商店 秋田ムメ 小間物商 兼紙物商 燐寸商 煙草元売捌所 開業二代 秋田屋
吉野平三郎 小間物商 舶来雑貨小間物商 舶来雑貨各国洋酒商 二見屋 四年開業
大前得米 西洋物品々商 唐物類
小西音松 薬種商
川島清次郎 切和布商 灘屋
高木作平(兵衛) 麹 味噌 もやし商
安藤次(治)郎吉 菓子商 兼分大餅商 分大餅 藤江屋
王多福楼 旅館料理 料理鮓商
明洋楼 旅館料理 鶏肉商
のし屋定治郎 諸紙卸 蝋燭 諸油 小売
増田(本)清兵衛 諸紙諸油商
柳田久太郎 印刷 石版印刷食料品商
三木寅吉 糸物商 三味線商 松屋 十九年開業
松井保尚 内外科醫
山野元道 内外科醫
明石銀行 銀行
五十六国立銀行 銀行 資本金十五万円 創業明治十一年 頭取米澤長衛
三国銀行 銀行 資本三万円 創業廿三年 頭取三国茂三郎


西本町—明淡通(昭和40年頃)


西本町の港(昭和41年)