濱田幹雄さんは昭和17年(1942年)生まれ、現在79歳。20歳位から40歳位まで生船の乗組員であった。父親も岩屋でしばらく生船に乗っていた。最近では生船乗組員を経験している人はほとんどいなくなり、濱田さんより若い人で生船を経験している人は知らないという。経験している人は遥かに年上の80歳代や90歳代の人ばかりで、岩屋でも本当に生船経験者は僅かになった。濱田さんの生船体験談をもとに、淡路岩屋港の鰯鮮魚運搬船の運用について記録化した。岩屋港周辺に残る付属施設を調べるとともに、関係資料を合わせて調査・編集したが、事実関係が不正確な場合や、実証性が乏しいことがあるかもしれない。しかし今、記録化していないと歴史として残せない時に来ていると考えここに残す。