終わりに

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 以上紹介した船大工道具は、寄贈資料の中の一部である。今回は受け入れ時の葛西氏のメモや他の先行研究を中心にして紹介したが、いずれ明石やその近辺の船大工、また船に乗っていた漁業関係者からの聞き取りを合わせて調査していく必要がある。また漁業関係者の調査時に、自分がかつて乗っていた木造船の小型模型を船大工に注文したという例をお聞きした。今後も継続的に漁師と船大工についての調査をしていきたいと思っている。まだまだ未整理の部分が多いが、今度の研究での課題としたい。
 
主な参考文献
瀬戸内海歴史民俗資料館『瀬戸内の漁船・廻船と船大工調査(第2年次)』昭和62年3月
兵庫県教育委員会編『兵庫県民俗調査報告 11 兵庫県の諸職:兵庫県諸職関係民俗文化財調査』1988年3月
神戸新聞社明石総局編『明石・さかなの海峡 鹿ノ瀬の素顔』1989年9月
竹中大工道具館ホームページ(https://www.dougukan.jp/)2022年1月7日閲覧