作業場の見学 (7月4日 9時半~10時)

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 港の東端、赤石山方面にある、大工仕事をするための広い作業場の中は、様々な道具が整然と整頓されている。入り口付近には広い作業空間があり、端には木の板などの資材や、ものを乗せたりするウマ、木を曲げる時に使用するジャッキ、大工道具に清掃道具などが複数置かれている。軽トラックもあり、荷台には山仕事で使う道具と船で使用する道具が分けて置かれており、いつでも使用できる状態にされている。

 作業場の奥には船を修理するための加工機械や道具があり、面を平らに削る機械や切断する機械、木材を板に製材する機械などは戸髙氏に実演しながら説明していただいた。特に栓口の外側に付ける換水を促進するための潮受け(木製抵抗板)の制作には驚いた(写真1)。木の板にチョークで形を印し、印に沿ってチェンソーで切り、さらに栓の形に合わせて調整を行う工程が4分もかからずに完成である。あっという間の仕事だった。

写真1 潮受け(木製抵抗板)

写真1 潮受け(木製抵抗板)

 棚には鋸や鑿・錐、固定に使用する道具、研磨機と大小さまざまな大工道具があり、ツバノミなど船大工が使う特徴的な道具もそろっていた。

 また皆折釘や縫釘といった船釘もあり、木ボート、埋木と紹介しきれないほどの道具が置かれている。伺うと、作業場にある船大工道具は亡くなられた船大工達の道具が集まった結果とのことで、鑿一つを取ってみても種類も数も多くそろっていた。

 小さい船の修理や加工は、船を作業所に入れて行うが、大きい船を修理する際は機械を作業場から現場に運んで行う。外で作業をする際は、屋根を作るという。