寝室内の配置

201 ~ 201

 寝室の部屋の天井までの高さは約200cmあり、十分たって歩ける高さとなっている。天井には、板同士を組み合わせる際の船釘を埋め込み、その上から埋木をした船大工の技術を見ることができる(写真3)。その部屋の船首側の壁には、上部に引違戸の棚があり、中央には神棚が祀られている(写真4)。神棚には戸髙水産の事務所にもあった薬師如来が祀られており、薬師如来の海上安全祈願札が置かれていた。棚の下の壁中央には大きなアナログ時計が置かれ、ちょっとしたものを置ける棚板が設置されていた(写真5)。

写真3 天井の船板にある埋木

写真3 天井の船板にある埋木

写真4 神棚

写真4 神棚

写真5 時計と棚板

写真5 時計と棚板

 部屋の左右には上下二段の備え付けの寝台があり、合わせて4人が寝ることができるようになっている。カーテンレールは上段に付けられており、下段部分途中まで垂れる長さのカーテンがかけられている(写真6)。左右の寝台上部には欄間が3枚あり、どちらも中央に戸髙水産の標章があり、左右に一富士二鷹三茄子などの縁起物が彫刻されている。調査の日は、右舷側下段には救命胴衣が置かれていた。

写真6 右舷側の寝台

写真6 右舷側の寝台