操舵室の寝室について

202 ~ 203

 船を操縦する操舵室の後ろには、船長の寝室がある(第1図)。操舵室と寝室を合わせると、約360cm×約256cmのサイズとなっている。寝室は船員の寝室と同じように黄色いマットが敷いてある。船員の寝室と異なり、無線やモニターなど多様なものが置いてあり、また四方に窓があるためとても明るく感じる(写真9)。

第1図 操舵室略図

第1図 操舵室略図

写真9 操舵室の内部

写真9 操舵室の内部

 右舷側に2段の寝台があり、上部を戸髙氏が使用している(写真10)。約186cm×約93cmと、船員の寝台と比べると少し横に余裕があるが、やはりシングルサイズの敷布団よりは狭い。枕は船首側にあり、船員の寝台と同様、頭上にライトが付いている。足もと船尾側には引違戸の棚がある。下段の棚には毛布が入っていた。

写真10 船長の寝台

写真10 船長の寝台

 上段と下段の間には引出しがついており、大きく高さのないものを収納できるようになっていた。また、船員の寝台と違い、上下それぞれにカーテンがあり、カーテンの横には歯ブラシや鉛筆、コンパスを入れるケースが取り付けられている(写真11)。寝台の上部には船員の寝室と同様欄間があり、模様が彫られている(写真12)。寝台と反対の左舷側の棚には蚊取り線香や暖房具などがあり、一年中過ごすために必要な生活道具が置かれていた。

写真11 歯ブラシ等を入れたケース

写真11 歯ブラシ等を入れたケース

写真12 船長の寝台上部の欄間

写真12 船長の寝台上部の欄間