遺跡・遺物のとぼしい中世

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 鎌倉時代、続く室町時代の昭島市は、どのような様子だったのでしょう。
 実は、このころのことは、文献などにもほとんど記録が無く、わずかに、大日堂下の遺跡から出土した、中世のものといわれる瓦、偕生園遺跡から出土した瀬戸の灰釉瓶子、山ノ神の墓坑などがあります。また、十五世紀から十六世紀にかけて昭島市域付近で起きた合戦の記録、市内にのこる板碑、『新古今和歌集』に見られる歌などから、当時の様子をたどるだけです。