目次
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第Ⅳ編 近世の昭島
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第2章 幕末(ばくまつ)の昭島
二 江戸幕府が滅(ほろ)びる
130 ~ 130
財政が破綻し、商人からの借財に四苦八苦していたのは、領主の旗本や農民だけではありませんでした。将軍家をはじめ各藩の大名も同様であり、幕府の政治そのものが行(い)き詰(づ)まっていました。
そのような政治の影響を直接受けたのは農民をはじめとする村人や町人などでした。これらの人々は、凶作や物価高による生活苦に陥り、生きていくための一揆や打ちこわしを頻繁に起こすようになりました。