地方銀行ができる

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 会社の設立ブームは、昭島の市域にも銀行の設立をもたらしました。地方産業の発展が地方の金融機関の必要性を生み、銀行がつくられました。
 八王子付近で、明治期につくられた地方銀行は三十九あり、その大部分が明治二十九(一八九六)年から三、四年の間につくられました。
 昭島市域には、次の三つの銀行がつくられました。そのなかの資成社は明治のうちに廃業になりました。
社名創立所在地
資成社不明大神村
多摩農業銀行明治二十九年大神村
拝島産業銀行明治三十三年拝島村

 いずれの銀行も、村内の産業の改良進歩のために資金の貸し付けを目的につくられたものでした。