鉄道忌避伝説

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 立川延長理由の中に「沿線住民の渇望」がある。かつて青梅鉄道敷設の際、沿線住民は機関車の煙が桑畑に有害であると信じ鉄道を人里離れた場所へ追いやったことを後悔し、今度は近くに誘致したいという内容である。こうした話は全国に伝わるが実証する史料は見つかっていない(青木栄一「鉄道忌避伝説の謎」)。『昭島市史』1978年も「各部落の猛烈な反対にあい現在のような直線になったものといわれる。これは伝説であって史料があるわけではない」と記述している。