昭和5年7月13日、拝島・立川間が開通

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 「五日市鉄道あす開通」。この見出しの新聞(画像①13)には「延長線工事中であった五日市鉄道が完成し、明十三日始発車より開通する。立川、拝島間には八停留所があり、使用車はガソリンカー」とあります。
新聞の写真は試運転を行ったガソリンカーで、窓を開け放した夏向きとの説明があります。撮影地は立川駅南口の五日市・南武鉄道共用のホームだと思われます。また、開通祝賀会は、十月頃南中神駅付近で大々的に開催すると報じています。
 

画像①13 昭和5・7・12東京日日新聞府下版

表1 地方鉄道一覧「五日市鉄道」(昭和10.4鉄道省調。抜粋)
五日市鉄道株式会社
本社 西多摩郡五日市町館谷二八七   代表者 社長 内山安兵衛
資本金 2,000,000円 同払込額 1,450,000円
他事業 砂利、砂、玉石採取販売、自動車、旅館・遊園地ノ経営、不動産ノ売買賃貸
未開業線 なし
開業線
動力軌間
(㎜)
区  間粁程
(㎞)
免 許
年月日
運転開始
年月日
蒸気瓦斯併用1,067立川・拝島8.1T13.2.8S5.7.13
拝島・武蔵五日市11.1T10.7.15T14.4.21
武蔵五日市、武蔵岩井2.8T14.9.20
蒸気1,067武蔵田中・拝島多摩川
(貨物線)
1.6S5.7.1S6.12.8

 

画像①14 五日市鉄道立川・拝島間が描かれた地形図
(昭和10「青梅」1/5万)