五日市線が休止となった中で、この区間が存続したことには理由があります。
そもそも西立川駅から立川駅南口に乗り入れる路線は、五日市鉄道と同様に石灰石を運んでいた青梅鉄道が当初計画したもので、それを南武鉄道が譲り受けて完成させ、立川・武蔵上ノ原間は五日市鉄道との共用区間にしたのです。なお、南武鉄道はそのまま西立川駅に一時は乗り入れていました。このような複雑な経過もあって、国有化や休止路線となった後も存続したのです。
(①立川駅~武蔵上ノ原駅(0.9Km))
青梅短絡線が五日市鉄道と南武鉄道の共用路線だった。立川南通りの中央橋から線路がよく見え、橋の下を中央線が走る。近くの水道前踏切、上野原踏切も見どころポイント。
画像①23(現在)元五日市鉄道の青梅短絡線
水道前踏切から立川駅方向を。下の電車は中央線。