五日市鉄道とガソリンカー

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 五日市鉄道は立川延長線開通に合わせ、まず五両のガソリンカー(松井車輌製3両、定員40人。日本車輛製24両、60人)を導入し、旅客用に運用していました。その後、急増したハイキング客のために昭和十三(1938)年、東京横浜電鉄(今の東急東横線)から借りたのが画像①49のガソリンカーです。川崎車両で製造されたもので、翌年には正式に五日市鉄道が譲り受けています。
 写真は西方向を向いた撮影で、遠くに大岳山が見え、ホームには赤ちゃんをおんぶした母親がいます。よく見ると、車両の窓を開けて外を見ている児童がいます。学校の遠足かも知れません。
 

画像①49 昭和18年頃の大神駅(竹村英雄氏撮影)