築堤に謎のトンネル?

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 五日市鉄道廃線跡の中で、際立って特徴的だったのが拝島第三小学校の北から拝島駅手前の江戸街道までの部分(右の地図では②から④まで)です。
 五日市鉄道の時代、まだ拝島第三小学校や今のような緑街道、江戸街道もありません。沿線は畑で、人家もほとんどなかったはずです。五日市鉄道の建設工事の時、問題になったのが「トロッコ」の存在でした。
 トロッコとは、多摩川の砂利を拝島駅まで運んでいた西尾組砂利軌道(詳細は第3章)です。結果的には五日市鉄道が築堤を通り、トロッコはトンネルを通りました。 五鉄廃線後、築堤は生活道路となり、やがて自転車を置く人が増え、平成五(1993)年にフラットな駐輪場に整備されました(現在はバイク専用)。
 

画像①66 築堤とトンネル(③地点。1975年、佐藤美知男氏撮影)
築堤上を五日市鉄道、トンネルをトロッコが走った。枕木で柵をしてある砂場は今は駐車場に変わっている。

 

画像①67
66と同時撮影。線路跡は生活道路。石垣がトンネル。遠くに三小が見える。

 

画像①68(現在)④から③方向を。
築堤は撤去され駐輪場管理小屋付近(人が歩いている地点)にトロッコのトンネルはあった。
右の駐車場が画像66の砂場跡。手前は五日市鉄道線路跡説明板。