安藤建設系列の多摩川砂利木材鉄道

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 大正十一(1922)年十月、専用鉄道の側線設置願が「多摩川砂利木材鉄道株式会社」の名前で提出されました。紅林らの専用鉄道を引き継いだことは明らかで、当時の会社は東京市京橋区築地三丁目三番地に所在し、建設会社の安藤建設(現安藤ハザマ)の系列会社でした。安藤建設の社史「100年101歩」(1972年)によると、会社設立は大正十年(1921年)三月です。
安藤建設の系列になった経過は不明ですが、自社事業や販売用として砂利採取に乗りだしたものと思われます。以後、この砂利線は多摩川砂利木材鉄道(以下、多摩木鉄道とする)として存続することになります。
 

画像②3 多摩川砂利木材鉄道側線設置許可願
(東京都公文書館305.A8.3)

 

画像②4 多摩川砂利木材鉄道建設に関する青梅鉄道文書
(青梅電気鉄道文書03-D-31)