開業後の状況

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 多摩木鉄道の開業は、結局、関東大震災後の大正十三(1924)年八月十五日まで待たなくてはなりませんでした。やや遅れて、十一月三日には開通記念式典が関係者を集めて起点である福島村で開催されました(画像②5)。
 

画像②5 開通式典案内状(矢島家資料)

 

画像②6 砂利線のようす(明治後期。紅林家所蔵)

 郷地村で撮影された砂利線は紅林徳五郎が主導した砂利線(後の中央線多摩川支線)。西方向を写す。堤防から砂利を積み込み中央線に入った。後の多摩木鉄道でも同様の光景が見られたはずで、堤防と鉄道の位置関係がよくわかる写真である。