拝島駅に乗り入れていた西尾組砂利軌道

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 下の画像③1は、大正末期(1925年)頃の拝島停車場平面図です。平面図の拝島駅立川寄り、線路南部分に「西尾組砂利専用積込線」と記載されています。多摩川からトロッコで運ばれた砂利を青梅線の貨車に積み替えて発送した場所です。この場所まで砂利を運んだトロッコが西尾組砂利軌道なのです。
 余談ですが、同じ拝島停車場平面図に実はあと二つの砂利積込場が記載されています。現在の八高線ホーム付近には「安藤砂利積込場」、また、平面図では省略してありますが駅の西南側には「東京府営砂利積込場」もありました。当時の拝島駅は、砂利輸送が盛んな青梅線の中でも全体の四割を占める最多の砂利発送駅でした。
 

画像③1 拝島停車場平面図(部分。加筆)(青梅電気鉄道文書03-B-36)