このデータからもわかるように、西尾保の発送量は拝島駅では第一位です。軌道が開業し、すぐ第一位になるとは驚きです。しかし、この後、西尾保には大きな動きが続くことになります。なお、第二位の東京府は、現在の睦橋付近に府営の砂利採取場を設け、やはり専用砂利軌道を所有していました(福生市教育委員会「福生の砂利線・渡船」2013年)。
表1 (大正14.1~14.12。一ヶ年) 荷主別拝島駅砂利発送数
荷主名 | トン数 |
東京府 | 31,844 |
西尾保 | 51,092 |
安藤トラノ | 9,275 |
橋本 | 15 |
内出猪十郎 | 160 |
森田市松 | 10 |
内山将三郎 | 28 |
大福武兵衛 | 10 |
計 | 92,434 |
青梅電気鉄道文書「各駅荷主別砂利発送噸数調」(運輸課)
09-C-04から作成。