西尾組と五日市鉄道その1

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 第一砂利に荷主が代わった頃、五日市鉄道の立川延長線計画が動き出しました。ここで問題となったのが西尾組砂利軌道の存在です。拝島駅から南拝島駅に向かうルートには西尾の軌道があり、交差することは避けられません。五日市鉄道にとっては中央線、八高線に続く交差問題です。
 画像③5は、五日市鉄道が西尾組軌道の上を通過することで決着し、その工事費も五日市鉄道が負担する覚書です。この覚書とおり、五日市鉄道の築堤に西尾軌道が通るトンネルが作られました(47ページ。画像①66参照)。
 

画像③5 五日市鉄道と西尾保の覚書
(東京都公文書館313.B7.05)