拝島支線誕生の経過

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 五日市鉄道拝島支線は、五日市鉄道立川延長線(立川・拝島間)の「支線」として敷設された砂利専用線です。石灰石の運搬を目的に設立された五日市鉄道ですが、ほかの鉄道会社と同じように砂利輸送にも関心がありました。そこで浮上したのが、拝島村先からの多摩川砂利の輸送計画です。
 拝島支線は、第3章(西尾組砂利軌道)でふれたように、砂利採取業者である西尾保(=第一砂利合資会社)と五日市鉄道両者の思惑が一致してできた砂利専用線ということになります。この結果、西尾組砂利軌道は使われなくなり、また、西尾組砂利軌道が乗り入れていた青梅鉄道拝島駅にとっては貨物運賃収入の減少をもたらすことになりました。