陸軍航空工廠も立川基地に組み込まれ、施設や建物の多くはそのまま利用されたようです。引込線も立川基地への航空機燃料輸送に使われ、列車の運転管理は、工廠時代の青梅電気鉄道に代わり国鉄が行いました。
画像⑤4 走行中の中神引込線(昭和46.3、昭島市撮影)
立川基地から中神駅に向かう引込線列車。背後に基地煙突や米軍ハウスが見える。122ページ概念図④地点。
表1 近隣の駐留軍専用線一覧(1961年)
駅 | 線名 | 番号 | キロ程 |
稲城長沼 | 南武線 | 326 | 0.4 |
北府中 | 中央線 | 324 | 0.5 |
北府中 | 中央線 | 325 | 2.2 |
立川 | 中央線 | 327 | 4.9 |
西立川 | 青梅線 | 330 | 0.4 |
中神 | 青梅線 | 319 | 1.9 |
拝島 | 八高線 | 328 | 2.9 |
拝島 | 八高線 | 341 | 4.4 |
昭和36.2.20公報通報
(『レイルマガジン』増刊、「トワイライトゾーン・マニュアルⅠ」1992年所収)
上の表1は、昭和三十六(1961)年当時の近隣米軍基地が使用していた専用線一覧です。立川基地関係では立川、西立川、そして中神駅からの三路線が記載されており、中神駅分岐の引込線は延長一・九キロメートルとなっています。なお、昭和五十(1975)年時点でも同じ距離です。