五 昭島市の気候条件-降水量

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 昭島市附近の降水量について言えば、武蔵野台地の中では多い方の地域に属している。すなわち台地の降水量の年平均値をとってみると、東部地域では、北東部地域をも含めて、一四〇〇ミリ以下、都区内では一五〇〇ミリ、西部地域に移るにしたがって増加の傾向を示し、昭島市や更に西多摩地域に入ると一七〇〇~一八〇〇ミリを算し、南多摩丘陵方面では二〇〇〇ミリに達する所もある。降水量は一般的に年によって変動が大きいものであるけれど月間降水量の分布状態も、年間降水量の分布性と同一傾向を示すので、武蔵野台地の東部に少なく、西部に多いという原則は、年によっても変らないとみてよい。年間最多降水量を示すのは九月であり、海岸地域で一六〇~一九〇ミリ、都区内は二〇〇~二四〇ミリ、昭島市など西部地域では一六〇~二〇〇ミリ、西多摩山地帯で三〇〇ミリ以上となっている。最少降水量を示すのは一月で、海岸地帯の三〇〇ミリ以下に対し、都区内で三〇~四〇ミリ、昭島市を含む西郊地域で二五ミリ以下、西多摩山地帯で四〇ミリを算している。そして年間降水日数は九〇日~一一五日であり、これも都区内など東部に少なく、西部になる程多くなる。