六 苧種説

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 「ムサシ」は、白麻を意味する「ムサ」と、種子を意味する「シ」によってつけられた名で、つまり「ムサシ」は白麻-苧(からむし)の種子のあるところという意味である。多摩川流域は『万葉集』の時代から布を晒していたことで有名であり、調布とか布田とかいう地名もあって、こういうところから「ムサシ」と称されたとする説である。