目次
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第五編 律令国家時代
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第二章 律令制下の東国
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第一節 武蔵国と多磨郡の設置
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一 武蔵国の設置
六 苧種説
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「ムサシ」は、白麻を意味する「ムサ」と、種子を意味する「シ」によってつけられた名で、つまり「ムサシ」は白麻-苧(からむし)の種子のあるところという意味である。多摩川流域は『万葉集』の時代から布を晒していたことで有名であり、調布とか布田とかいう地名もあって、こういうところから「ムサシ」と称されたとする説である。