目次
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第七編 近世封建社会
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第四章 在村文化の諸相
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第三節 庶民信仰と寺社
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一 近世村落と寺社信仰
F 村々の小祠
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昭島市域でも「痢病神さま」のほかに多種多様の小祠(しょうし)が、村内の寺社域の一隅につくられている。全国どこの地域にもみられる種類の小祠であるが、日本全体での庶民の願望の累積・多様化・精神の拡散が、市域村々でも同様にすすんでいたことを物語っている。市域のおもな寺社に合祀されていた近世小祠の種別を、村社など単独のものもふくめて列記すると、つぎのとおりである。
拝島村
日月社 山王社 山神社 神明社 天神社
白山社 疱瘡神社 稲荷社 浅間社 諏訪社
田中村
稲荷社 白山社
大神村
駒形明神社 神明社 稲荷社 第六天社
宮沢村
諏訪明神社 御霊社 山王社 弁天社
中神村
熊野権現社 稲荷社 山王社 神明宮 天満宮
疱瘡神社
上川原村
山王権現社 浅間社 稲荷社 痢病神社
築地村
十二社権現社
福島村
蔵王権現社 稲荷社 天満社
郷地村
稲荷社 山王社 第六天社 (『新編武蔵風土記稿』・『昭島市の文化財』による)
拝島村疱瘡稲荷社