第4表 諸入用覚(購入記載順)
二月以降も支出がつづくが、おもなものは、釘代・縄代・板代・番人祝銭・御神酒代・神楽入用・紙代などである。天保七年に入ってからは、鳥居作料・大工祝銭・神酒代・太鼓などで、鳥居をふやし初午の太鼓をそろえるというような、慣習期らしい支出項目がみられる。また稲荷といっしょに賽銭があげられていたとなりの神明社の祠も、作料・板代・釘代・大工祝銭を金三分銭三〇〇文余をだして修復しているのも同じ天保七年である。
また小作料も七年から入りはじめている。
正月廿二日一斗六升
初午 三斗二升
二月十八日一斗五升
六月廿八日一斗七升
〆八斗
この年は初午を中心に右四回にわけて納入されていた。