進駐軍軍楽隊の慰問演奏会(拝島公園にて)
拝島村では前後九回にわたって農地の買上げが行なわれた。その買収農地および価格はつぎのとおりであった(註一)。
田 一八町一九歩 一三万四四三四円六一銭
畑 一〇三町一反一畝二四歩 四八万一四九八円九七銭
計 一二一町一反二畝一三歩 六一万五九三三円五八銭
この買収農地の所有者と田・畑の別は
田 畑
不在地主の小作地
七町三反四畝一八歩 六〇町九反七畝二〇歩
在村地主の小作地
四町九反二畝二四歩 一五町八反二畝二八歩
法人団体の小作地
五町七反三畝六歩 二六町九畝八歩
となっており、不在地主が水田の四〇%、畑の五九%を所有していた。それを地主戸数でみれば不在地主一九七戸、在村地主一一戸、法人一五の二二三戸で、やはり不在地主が八八%を占めている。一方農地改革によって農地解放をうけた農家は三三二戸で、そのうち村居住者は一九七戸であった。
この農地改革の実施により、拝島村の自作農は一四〇戸、自小農作は九八戸と増大し、全農家のうち七五%が自作あるいは自小作となった。
第2表 拝島村主要農産物生産高