五 呉服

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 多くは村山方面から反物を背負って売りに来ていたが、八王子のアライ、福生のイシカワ、立川のマルヤなどの呉服専門店なども利用していた。拝島では年に三回の市がたつ慣習があり、呉服を扱う店も出ていた。呉服の行商人の中には夏は銘仙やちぢみ、冬にはちりめんや金紗の反物をもって売りに来る人もいた。村山がすりの中でも村山大島は相当高価なものであった。