六 飲みもの

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 日常はお茶を飲んでいた。畑仕事の時は家から遠いのでドビンに入れて持って行くので冷めてしまっていたが、しかし、オゴジョや食事には水を飲まずにお茶が用いられていた。お茶は各家で栽培していたので、茶摘みから手でよって精製するまでの仕事は主にお年寄りの仕事となっていたようであるが、自家製を飲用していた。福茶も飲用した。これは節分に使った豆の残りを使い、ミカンの皮を焼いたのや梅干も入れて普通のお茶を注いだもので、節分、えびす講、大晦日の晩に飲む風習があり、今でも愛飲されている。寒い時季には各家でもち米のお粥に麹を入れて甘酒をつくり飲んでいた。山羊の乳はよく飲んでいたが、牛乳は立川方面から売りにくることもあったが普通の家では余り飲まなかった。