目次
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附編
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民俗編
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第三章 家庭生活の諸相
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第二節 食生活
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七 年中行事と食生活
G その他の食べ物
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お日待ちは講中の人々が集まる生活の折り目の日で、御馳走のでる日であった。四月が比較的お日待ちの多い時期で、講中の人々がそれぞれ米を持寄り、白米の御飯や五目飯や稲荷寿司をつくった。ソウザイは野菜の煮つけ、豆腐などだが、野菜類を油でいためて入れるケンチン汁は美味であった。祭礼の時も同様な献立であった。正月は例外で酢の物のなます、かずの子、混布巻、キンピラ、大豆の煮豆、大根のハリハリ漬、アユの尾頭つきなどが食膳をにぎわしていた。