目次
/
附編
/
民俗編
/
第三章 家庭生活の諸相
/
第三節 住生活
三 屋根
92 ~ 93 / 241ページ
明治の時代頃までに建てられた農家の多くはカヤやワラを使用した入母屋型の草葺き屋根で、その後、トタン葺きにかわった。草葺き屋根は二五年~四〇年程度もつといわれているが、途中何度か補修を重ね屋根替えをするようになる。屋根替えには屋根屋が来て一週間程度で完成させるが、労働力交換のしきたりによって、親戚や講中、組合、近所づきあいの人達が助勢に来た。完成後、酒肴がでてお祝いがあり、ソバやウドンを食べた。