四 お食いぞめ

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 生後百日目、百十日目を「クイゾメ」、「ハシゾメ」日として、近親者を招いて赤子の成長をお祝いする。赤子用の茶わん、皿、箸など新しい食器を揃えて、小豆飯と魚を添えたお膳を神棚や床の間に供え、祖母か姑または母親がその一粒を赤子に食べさせる。小皿に小石をのせる所もあるが、これは赤子の歯が丈夫になるということからである。