目次
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附編
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民俗編
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第五章 年中行事
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二 正月の諸行事
K 小正月
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この日は一月一日の大正月に対して小正月といい、また、女の正月といっていた。年の暮から諸行事の支度や来客などで女性は休む暇がなく、この日を女性の休養の日とする風習があった。同時に嫁の里帰りをする日で、まゆ玉や餅を土産に持参した。特に、新来の嫁にとっては公然の初の里帰りで、静養をかねて一泊するのが普通であった。また、この日は小豆粥の日で若餅と小豆を入れてお粥をつくり、朝神前に供えて家族一同で食べた。