L 正月十六日

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 この日はやぶ入りの日で、昭和一〇年代頃まで続いていた風習であるが、農家の手伝いをする作男などの庸人や商店の奉公人などが休暇をとり、主人から新しい着物や小遣いをもらって実家に帰った。
 また、この日は寺の初参りの日で、檀那寺の住職の年頭回礼の答礼として墓に詣でた後、寺に挨拶をする日であった。