M まゆ玉かき

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 一六日はまゆ玉かきの日でもあった。一三日(一四日のところもあった)に養蚕の豊作を願って床の間に供えたまゆ玉の飾りをこの日に取り除いた。多勢で高ザルを持って「まゆかき、まゆかき」といい乍らもぐのが通例で、まゆ玉団子は水につけておいて、農繁期にゆでて焼き、砂糖醤油やキナコをつけてお茶菓子にした。また、まゆかきをした後、まゆ玉を煮て食べる所もあった。