C おいのこ

141 ~ 141 / 241ページ
 二月八日と一二月八日に行われる行事で、この日の晩に鬼やヒトツメコゾウがやってくるといわれていて、各家では葱を焼き、軒先きに長い竿を立て、先端に目カゴをつるして妖怪の邪気を払う風習があった。目カゴを「メケエ」「メカイ」と呼んでいたが、カゴには沢山目があるので鬼が驚ろいて逃げるといわれていた。この日はかぶ団子をたべるのが通例であった。この風習は大正時代の末頃まで行われていたが、今ではすたれている。