願いごとが叶う、書道が上達するなどという言い伝えのある七夕祭であるが、古い時代では庭に神酒などの供物をして、竹を立てて五色の短冊に和歌や字を書いて星をお祀りする儀礼であったが、市内では明治、大正の時代には殆んどこの習俗がみられない。昭和の二〇年代以降になって、青竹に「天の川」「銀の星」などの文字や願いごとを書いた短冊をつけて庭に立てて七夕祭をするようになった。また、最近ではこの行事が商店に利用され、豪華な七夕飾りがつくられるようになり、家庭的な七夕祭はささやかになっている。
B 七夕祭